今回は6分5秒の音声で
小さな生き物から大きな希望をいただく
ということをお伝えいたします。
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私は愛されています。
大きな愛で包まれています。
失敗しても
ご迷惑をお掛けしても
どんな時でも愛されています。
私は落ち込むことがしょっちゅうです。
人をねたむ時もあります。
いつも意気地なしです。
でもそれが私。
私は私の全てを受容します。
夫の急逝で私たち親子は
いろいろな壁にぶつかりながら
日々成長しています。
3人の娘たちが愛おしい。
あなた、私たちは大丈夫。
ありがとう
あなた。
おはようございます。
山田ゆりです。
今回は、
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小さな生き物から大きな希望をいただく
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ということをお伝えいたします。
朝から雨が降っている。
網戸越しに庭の木々を見る。
紫陽花が雨にしっとり濡れている。
網戸に小さいカエルがしがみついていた。
じーっと見ていても動かない。
2分間その姿を動画に撮った。
動画を切った時、ポンと音がした。
カエルはその音で左に移動した。
網戸にしがみつくカエルを見ていて
私は30年前のあの頃を思い出した。
平成2年の夏、私は弟の入院に付き添っていた。
3か月間の入院中、
私は弟のベッドの隣の床に寝泊まりしていた。
普通病棟からITCU(通称:無菌室)に移った時も
私は弟のそばで寝泊まりした。
私は専用の羽織りものを着て、マスクをし、
ビニールキャップをかぶり
手を消毒して、エアシャワーを浴びてから病室に入った。
その病室から出る時も逆の事をした。
病室と外を自由に行き来できる私は
弟が買ってきて欲しいモノや、
やって欲しいモノを何でもやった。
あの頃、食べ物で注意するものはありますかと医師に尋ねたら、
「なんでも食べていいですよ」と言われた。
しかし、弟に出された食事は酷かった。
ある日の献立は、
ご飯、味噌汁、お皿いっぱいに盛られたホウレンソウ。以上。
弟はさっぱり系のスポーツマンで
人の悪口を言う人ではなかったが
さすがにほうれん草の山盛りだけの食事に、
「馬じゃないんだから」とつぶやいたことがあった。
夜、下を向いてベッドに寝ている弟をまたぐ格好で、
私は腰や背中のマッサージをしてあげた。
一日中、寝てばかりの体をほぐしてもらい
弟は喜んでくれた。
医学的な事では私は全く貢献できなかったが、
いつも弟がして欲しいことは何でもした。
とにかく私は弟が愛おしかった。
二人は長い夜、同じ天井を見ながら
昔の思い出や将来の夢などを語り合った。
ある暴風雨の夜。
その日、弟は薬の副作用で吐き気が強く
いつもより弱々しかった。
人はある体温以上の高熱になった時
寒さを感じる。
弟は40度近くの高熱が出て
寒さでベッドを揺らすほど震えた。
薬の副作用で髪の毛がするりと全て抜けてしまった。
大変な思いをしていた弟。
もうそろそろ寝ようと弟がふらつきながら窓に近寄り
いつも通り窓のブラインドを下げようとした。
すると外側の窓ガラスにバッタがしがみついていた。
それを見つけた弟は
この雨・風にバッタは耐えられるのか。
落ちてしまうのではないかと気になった。
「バッタさん、がんばれ。」
弟はベッドに横たわりながら
バッタの方を向きながら何度も言い、
そして目を閉じた。
翌日、昨日のお天気が嘘のような
爽やかな朝を迎えた。
朝日が眩しかった。
目覚めた弟はすぐ
バッタさんがまだそこにいるかどうかを見てくれと私に言った。
どうか、バッタさんがまだいてくれますように。
私は祈る思いでブラインドをそっと上げた。
なんと、そこにバッタさんはいた。
私はこみ上げるものを感じた。嬉しかった。
弟もとても喜んでいた。
夜、窓ガラスにしがみついていたバッタが
朝までその場所にいてくれた。
私たちにとってそれは奇跡だった。
その事実が弟を励ましてくれた。
これは、オー・ヘンリーの短編小説
「最後の一葉」のあの場面に似ている。
弟はその1か月後に
残念ながら亡くなったが
その後、バッタを見るたびに
私はあの日の事を思い出す。
秋、稲かりが始まると、あちこちでバッタたちが飛び跳ねる。
あれから私はバッタたちが踏みつぶされないように注意して歩いている。
今回は
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小さな生き物から大きな希望をいただく
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ということをお伝えいたしました。
本日も、最後までお聴きくださり
ありがとうございました。
ちょっとした勇気が世界を変えます。
今日も素敵な一日にしましょう。
山田ゆりでした。
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