会計freee⑤ 入力方法(その②)レシート・領収証からの入力【現金勘定】を使う・使わないそれぞれのパターン(個人事業主)

会計freee

会計freeeの入力方法は、「自動連携」と「手動入力」とがあります。

「自動連携」はクレジットカードや通帳から引かれる分をあらかじめ登録しておいて
それを少し修正したりする方法です。

「自動連携」は他の記事でご説明いたします。

こちらでは、「手動入力」の方法をお伝えいたします。

「手動入力」はどんな時にするのでしょうか?

 

例えば、いつも事業に使っているコピー用紙がなくなりそうです。
文房具屋さんに行って、現金で買ってきました。

そういう時は「手動入力」で入力します。

 

「手動入力」には【現金】勘定を使うパターンと使わないパターンがあります。

前半は、【現金】勘定を使うパターン
後半で、【現金】勘定を使わないパターン   をお伝えします。

「手動入力」をしてみましょう

 

トップ画面で「取引」→「連続取引登録」をクリックします。


「取引の一覧・登録」で入力する方法もありますが
こちらの「連続取引登録」の方がやりやすいので、こちらでご説明いたします。

 

「事業主」勘定について

まずは現金入金の仕訳を入れます。

個人事業主は、自分のお小遣いとは別に、
事業用にお金を分けておく必要があります。

これからマイビジネスを推進していくという方は
是非、自分のお財布と事業用のお財布は、はっきり分けるようにしましょう。

 

しかし、帳簿付けを始めたばかりの個人事業主さんは、
事業用のお金をきちんと分ける方は
あまりいらっしゃらないのが現実です。

これは、私が過去12年間、会計事務所に勤務し、
数十件の顧問先様の帳簿を担当していたのでよーく分かります。

 

帳簿を付ける場合、最初に現金残高が無ければ、
現金払いの仕訳を入れると現金がマイナスになります。

現金がマイナスになる事は理論上あり得ません。

だから、帳簿上、現金残高がマイナスにならないようにしなければいけません。

その場合、事業主からお金を借りて事業の方へお金を入れる、という仕訳が必要になります。

「事業主貸」と「事業主借」。どっちがどっち?

事業主からお金を借りたり、逆に貸したりするとき

【事業主】勘定を使います。

この【事業主】勘定には、「事業主貸」と「事業主借」の2つがあります。

 

「事業主貸」と「事業主借」、どっちがどっち?

ややこしいですよね。私も時々、分からなくなります。

 

例えば「屋号」が「ビジネスウィーク」
その事業主がAさんの場合

◆「ビジネスウィーク」で得たお金で
Aさんが個人的な買い物(靴 30,000円)をした時

【事業主貸】30,000円 /【現金】30,000円

 

◆「ビジネスウィーク」の外注費支払いのために
「ビジネスウィーク」がAさんから100,000円借りた時

【現金】100,000円/【事業主借】100,000円

 

個人事業主さんには、「給料」を支給できません。
だから、個人事業主さんのプライベートな買い物の代金は
事業のお金から出ることがあります。

【現金】勘定を使った入力

例1:1月1日に、事業用のお財布を作り、
そこにお金を10,000円、入れておきました。

こちらの仕訳をしましょう。

 

「記帳月」:「v」をクリックすると、窓が出てきますので
その中から2020年01月を選択します。

 

 

「種類」:「v」をクリックして窓が出てきます。
その中の「現金・預金」を選びます。

画面の通り、現金の他に、売掛金・未収金、買掛金・未払金、口座振替があります。

 

「口座」:「v」をクリックして、出てきた窓の中から、現金を選びます。

次に、下の欄へ入力します

 

この、赤丸で囲ったところに入力します。

 

 

①「発生日」:20200101と入力すると、2020-01-01に変換されます。

「テンプレート」は今はスルーします。

②「勘定科目」:とりあえず「事業主」まで入力します。

すると、その言葉に関連する科目が上の窓に出てきます。
「291 事業主貸」と「390 事業主借」が出ています。

 

先ほどの説明で、事業のお金を事業主に貸した時は「事業主貸」と言いました。
【事業主貸】10,000円 /【現金】10,000円

よって、「事業主貸」を選択します。

「摘要」はスルーして大丈夫です。

 

「備考」に一目で分かるような言葉を入れます。
ここでは「事業資金として」と入力しました。

「収入金額」または「支出金額」、どちらかに金額を入力します。

今回は、事業主から事業がお金を借りたので、
現金が事業へ入ってきました。つまり、「収入金額」になります。

「収入金額」に10,000と入力します。

 

そして、収入金額の10,000円で、エンターキーを押したら
仕訳が上の方に移りましたね。

 

仕訳を修正・削除する時は?

上に上がった仕訳を修正・削除したい時は

例えば「発生日」を直したい時は、そこをクリックすると、入力できます。

「勘定科目」「備考」「収入金額」なども、同じく、クリックすると文字列を修正できます。

 

また、仕訳全部を削除したい時は

右端の丸に×のところをクリックすると

この画面が出てきますので、「削除する」をクリックすると
仕訳が削除されます。

 

 

では、もう一つの仕訳をします。

例2:2020年1月10日 文房具屋さんからコピー用紙 税込2,435円購入しました。

 

下の欄に仕訳を入力していきます。

「発生日」:20200110と入力します。

「勘定科目」:事務用と入力すると、上の方に
「711 事務用品費」が出てきますので
それをクリックします。 

「備考」:オフィスバリュー コピー用紙 と、入力しました。

今回はお金が出ていったので
「支出金額」に金額を入力します。

エンターを押すと、仕訳が上に上がります。

このように、入力するたびに上に仕訳が増えます。

また、右端の金額は現金残高を示しています。

 

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では、次に【現金】勘定を使わない入力方法です。

 

【現金】勘定を使わない入力方法(こちらが楽)

理想は事業用のお財布を分けて、お金を管理するのですが
個人事業主の方は、事業用とプライベート用とにお財布を分けていない方もいらっしゃいます。

そういう時、例えば、事業用の物を購入した時、どう入力すれば良いのでしょうか?

会計freeeでは【プライベート資金】を使います。

 

では、事業で撮影用の三脚を購入した時の仕訳でご説明します。

例:2020年1月12日 ABC家電から撮影用の三脚 5,800円
  事業主のお金で支払いました。

 

「口座」が今、「現金」になっていますが、右横の「v」をクリックすると
「プライベート資金」が出てきます。

それをクリックします。

では、下の方にどんどん入力してみましょう。

はい、このようになります。

 

今、「支出金額」の5,800円は、金額を入力しただけです。
ここでエンターを押すと仕訳が上の方に上がります。

はい、このように上に上がりました。

 

「プライベート資金」は【事業主】勘定です

このプライベート資金は、先ほどご説明した
【事業主貸】、【事業主借】の科目になります。

その、「貸」「借」が難しそうに思えてしまうので、
「プライベート資金」という名をつけたのでしょうか?
そうだとしたら、グッドアイディアだと思います。

では、本当にプライベート資金は「事業主」勘定で処理されているのでしょうか。

それは、いろいろな確認方法がありますが、簡単なところでは
「総勘定元帳」を見ればいいと思います。

 

「総勘定元帳」でプライベート資金が事業主勘定で処理されるか確認してみましょう

 

では、「レポート」の「総勘定元帳」をクリックします。

すると、「総勘定元帳一覧」が出てきます。

この中の「事業主借」をクリックしてみましょう。

 

すると、先ほど登録した10,000円と、5,800円の仕訳もありましたね。

このように、プライベート資金は、事業主勘定と同じです。

 

これで、個人事業主さんがレシート・領収証から入力する方法の説明を終わります。

お疲れさまでした。

 

次はこちらをご覧ください。

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